五十肩(凍結肩):症状、原因、そして理学療法による対応
著者 Care Physio チーム · 公開日 2026年6月22日
はっきりとしたけががないのに肩がだんだん痛くなり、動かしにくいと感じる場合、frozen shoulder(凍結肩)が起きているのかもしれません。医学用語でadhesive capsulitis(癒着性関節包炎)と呼ばれるこの状態は、肩の動きを徐々に制限し、痛みを伴うようにします。本記事では、五十肩(凍結肩)とは何か、その段階、症状と危険因子、そして理学療法がどのように回復の過程を助けられるかについて解説します。この情報は一般的なものであり、医療従事者による直接の診察に代わるものではありません。
五十肩(凍結肩)とは?
肩関節は結合組織でできた関節包に包まれており、通常は腕がさまざまな方向に動かせる程度に十分ゆるくなっています。凍結肩では、この関節包が厚くなり、硬くなり、柔軟性を失います。その結果、関節内の可動域が狭まり、数か月かけてゆっくりと進行する痛みと動きの制限が生じます。
この状態の特徴は、ご自身で腕を動かそうとするときも、他の人に動かしてもらうときも、どちらでも動きの制限が起こる点です。これが、単なる通常の筋肉痛との違いです。
一般的に見られる三つの段階
五十肩(凍結肩)は一般に三つの段階を経て進行します。各段階は数か月続くことがあり、その長さは人によって大きく異なる点を理解しておくことが大切です。
- 疼痛期(freezing) — 特に肩を動かすときに痛みが徐々に強くなり、可動域が減り始めます。
- 拘縮期(frozen) — 痛みは少し和らぐこともありますが、硬さが最も目立つようになり、日常生活が難しく感じられます。
- 回復期(thawing) — 肩の動きが徐々に戻っていきますが、その過程にはかなりの時間がかかることがあります。
進行が段階的で人によって異なるため、すべての人に当てはまる確実な回復の予定はありません。根気強さがこの過程の大切な一部となります。
知っておきたい症状
五十肩(凍結肩)の症状は、突然現れるのではなく、ゆっくりと進行する傾向があります。よく感じられる訴えには、次のようなものがあります。
- 夜間の痛み — 横になると肩がより痛く感じられる人が多く、睡眠が妨げられます。
- 腕を上げにくい — 手を上方や横に持ち上げる動きが制限されて感じられます。
- 日常生活での困難 — 髪をとかす、服を着る、背中に手を回すといった動作などです。
- 持続する硬さ — 休んでも肩が「ロックされた」ように感じられます。
危険因子
五十肩(凍結肩)は誰にでも起こり得ますが、いくつかの要因がその可能性を高めることが知られています。これらの要因を知っておくことで、肩の変化により注意を払えるようになります。
- 年齢 — おおよそ40歳から60歳くらいの年代に最も多く現れます。
- 糖尿病 — 糖尿病のある方は、この状態を経験する危険性が高くなります。
- 不動(イモビライゼーション) — けが、手術、または腕の三角巾の使用の後に長く動かさなかった肩は、硬くなりやすくなります。
- 性別 — 一般に女性に多く見られます。
理学療法がどのように役立つか
五十肩(凍結肩)への対応は、一般に保存的かつ段階的です。その目的は、痛みを管理しながら、無理をせずに肩の可動域を少しずつ回復させることです。理学療法は、各患者の段階と状態に合わせたアプローチを通じて、この過程で重要な役割を果たします。
- 段階的な可動域訓練 — 可動性を維持し回復させるために、軽い動きを少しずつ増やしていきます。
- ストレッチ — 硬くなった関節包をゆるめるのを助けるための、目的に沿ったストレッチです。
- 徒手療法 — 関節の動きの改善を助けるために理学療法士が行う技術です。
- 痛みと活動の管理 — 肩に負担をかけすぎないように日常生活を調整する方法です。
- 教育 — 回復をより一貫したものにするための、この状態についての理解と自宅での自主訓練です。
Care Physioでは、統合されたクリニック環境(小児、心理、整形外科)の中で、STRを持つ理学療法士が対応にあたります。Dynamic Neuromuscular Stabilization(動的神経筋安定化(DNS))のようなアプローチは、肩の動きのパターンと安定性の回復を助けるための運動プログラムの一部として検討されることがあり、常に各患者の必要に合わせて調整されます。
受診を検討すべきとき
五十肩(凍結肩)の回復は段階的で非常に個人差が大きいため、根気強く、適切なサポートを受けながらこの過程を進めることが大切です。ただし、外傷や転倒の後に肩の痛みが突然現れた場合、または腫れ、赤み、発熱を伴う場合は、別の対応を必要とする他の状態を示している可能性があるため、速やかに医師の診察を受けてください。医療従事者による直接の診察は、訴えの原因を確認し、あなたに最も適した対応を決めるのに役立ちます。