- 対象
- お子さまから大人まで
- よくある背景
- 脳卒中や神経疾患のあと
- 優先すること
- まず安全
なぜ深刻なのか
嚥下が安全でないとき、食べ物や飲み物が食道ではなく気道に入ることがあります。それは肺の感染症につながることがあり、人によっては唯一のサインが咳ではなく、くり返す発熱やゆるやかな体重減少であることもあります。
ですから「よくむせる」を癖として扱うことはありません。お子さまでも、脳卒中後や特定の神経疾患のある大人でも、嚥下の訴えはまず評価し、対応は練習ではなく安全から始めます。
変えられること
いちばん効く変化は、練習よりも「食べ方の工夫」であることが多いです。より上体を起こした座り方、ひと口を小さくすること、ゆっくりにすること、食形態や飲み物のとろみの調整、そして話しながら・眠いときに食べないこと。
その上で、嚥下に関わる筋の力と協調を狙った運動や、学べる嚥下の工夫があります。どれが当てはまるかは、一般的な訴えではなく評価で決まります。
ご家族には必ず加わっていただきます。食事は1日3回、クリニックではなくご自宅でのことだからです。介助する方が知っておくべきことは、ご本人が練習することと同じくらい大切です。
よくあるご質問
脳卒中のあと、親がよくむせます。よくあることですか。
よくあることですが、放っておいてよいという意味ではありません。脳卒中後の嚥下障害は頻度が高く、改善することも多い一方、その間のリスクは実際にあります。必要なのは受け入れることではなく、何をどう食べれば安全かを見極めることで、回復とともに変わるため見直しも必要です。
ずっとミキサー食になるのですか。
多くの場合、違います。食形態の調整は、嚥下の機能に取り組む間の安全を保つ一時的な手段であって、ゴールではありません。目指すのは「できるだけ普通の食事を、できるだけ安全に」であり、定期的な見直しも行います。一度下げた食形態を戻さないままにすると、栄養や生活の質の面で別の代償が生じるからです。
子どもが水でよくむせます。相談すべきですか。
はい。さらさらした液体は嚥下で最もコントロールが難しく、水でくり返しむせる場合は、一度評価を受ける価値があります。食事中の咳、飲んだあとの声の変化、肺炎のくり返しがあればなおさらです。評価はつらいものではなく、すぐ効く簡単な調整につながることがよくあります。
参考文献
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このページは情報提供を目的としたもので、医師の診察に代わるものではありません。お子さまの体調がすぐれないとき、何か気になることがあるときは、まず受診してください。