- 受診の目安
- 4週間以上続けば耳鼻咽喉科へ
- 多い方
- 教員・歌手・声を使う職業
- 順序
- まず診断、そのあと訓練
4週間という区切り
風邪のあと、試合で叫んだあと、長く声を使った夜のあとのかすれ声はふつうのことで、自然に戻ります。ふつうでないのは、はっきりした理由がないまま4週間以上続くかすれ声です。
その場合の第一歩は音声療法ではなく、耳鼻咽喉科での声帯の診察です。理由は単純で重要です。持続するかすれ声の背景には、良性の結節やポリープから、早い対応が必要な状態まで多くの可能性があり、そこに何があるか分からないまま声を訓練することは、早いはずの診断を遅らせかねません。
ですから受診済みかどうかを必ず伺います。まだであれば、今日は訓練を始めないことになってもまず受診をご案内します。
声に負担をかけるもの、訓練するもの
よくみられる習慣:一日中、騒がしい部屋で大きな声を出す。何度も咳払いをする。声が疲れているときにささやく(ささやきは休ませるどころか負担を増やします)。水分が足りない。呼吸が浅く、息の代わりにのどが働いてしまう。
訓練すること:声帯の負担を下げるために息で声をつくること。強く押し出さなくても届く共鳴。声を使って働く方のためのウォームアップとクールダウン。そして一日の負荷の配分 — いつ話し、いつ休むか。
一日中話す教員や講師の方では、いちばん大きな変化が技術ではなく「段取り」であることがよくあります。小型の拡声器を使う、相手との距離を近づけて話す、授業の合間に声を休ませる、といったことです。
よくあるご質問
教員ですが、毎日午後には声が出なくなります。ふつうですか。
教員の方にはよくあることですが、「よくある」は「問題ない」とは違います。毎日声が出なくなるのは、負荷が容量を超えているサインであり、そのパターンがやがて声帯の変化を生みます。構造的な問題が起きる前に、訓練と負荷の配分から最も恩恵を受けるのが、まさにこの方々です。
かすれているときはささやいたほうがよいですか。
逆です。ささやき声は、ふつうの声で静かに話すよりも声帯に負担をかけることが多いのです。声を休ませる必要があるなら、休ませるとは「黙る」ことであって「ささやく」ことではありません。小さめの音量でふつうに発声するほうが、たいていは安全です。
歌をうたいます。療法で声が変わってしまいますか。
目的は声の音色を変えることではなく、その声を出すために使っている余計な力を減らすことです。負担が下がった結果、音域や持久力が伸びたと感じる歌い手は少なくありません。ボイストレーナーがついている場合は、ぜひ連携させてください。音声療法とボイストレーニングは、それぞれ別の問いに答えるものです。
参考文献
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このページは情報提供を目的としたもので、医師の診察に代わるものではありません。お子さまの体調がすぐれないとき、何か気になることがあるときは、まず受診してください。