- 対象月齢
- 生後3か月から(へその緒が乾いてから)
- 入水時間
- 10〜15分
- 付き添い
- 常に腕の届く距離でセラピストが付き添います
ベビースパとは何か、そして何ではないか
温かい水の中では、赤ちゃんの体重の一部を水が支えます。陸上ではまだ重い動きも試しやすくなり、皮膚全体から穏やかな触覚と圧の刺激を受けます。このセッションの本質はそこにあります。「治療」ではなく「動く機会」です。
何ではないかを言うことも同じくらい大切です。これは水泳のレッスンではなく、赤ちゃんを水の中で安全にするものでもありません。1歳未満の乳児向け水泳プログラムが溺水のリスクを下げるという根拠はありません。腕の届く距離で大人が見守ること、それが当院でもご家庭でも唯一の安全策です。
また、賢くなる、背が伸びる、必ずよく眠るようになる、といったお約束もいたしません。率直に言えるのは、ほとんどの赤ちゃんが心地よく過ごし、陸上よりよく動き、保護者の方が新しい抱き方と赤ちゃんのサインの読み取り方を持ち帰られる、ということです。
水の中での見守り
セッションは温かい湯の中で、浮力の補助具を使って行います。そのあいだ、セラピストは常に腕の届く距離にいます。部屋の反対側にいるのでも、別の作業をしながらでもありません。ここが最も大切で、最も軽く見られがちな点です。水の中で赤ちゃんを守るのは、そばにいる大人であって、身につけている道具ではありません。
ですから用具は毎回のセッション前に点検します。空気の入り具合、サイズが合っているか、漏れがないか。そして、タオルを取りに行くときも電話に出るときも含め、赤ちゃんを水の中に少しでも残して離れることはありません。
同じ決まりはご家庭でも当てはまりますし、いちばんお持ち帰りいただきたいのはこの点です。お風呂、バケツ、ビニールプール — どれも毎回、腕の届く距離に大人がいることが必要で、例外はありません。赤ちゃんが何を身につけていても、この決まりは変わりません。
水温とセッションの長さ
赤ちゃんは大人よりずっと速く体温を失います。体重に対して皮膚の面積が広く、体温調節の仕組みもまだ未熟だからです。大人が「あたたかい」と感じる水温でも、赤ちゃんには冷たすぎることがあります。
幼児の水中活動の指針では、水温はおよそ30〜34℃とされ、月齢が低いほど、その範囲の中でも高めの水温にします。当院では1歳未満のお子さまの入水時間を10〜15分に区切っています。長いセッションが良いセッションではありません。
「もう十分」のサインは、震え、唇や爪が青みがかる、泣きやまない、あるいは急に非常に静かになることです。ひとつでも見られたら、時間を待たずに引き上げ、拭いて温めます。
お持ちいただくもの
- タオル2枚 — 引き上げる用と拭く用
- 水遊び用おむつ、通常のおむつ、着替え
- 授乳の直後ではなく、45〜60分あけてからのご来院
- 授乳の準備 — セッション後すぐにお腹をすかせる赤ちゃんが多いです
- 48時間以内に予防接種を受けた場合はお知らせください
よくあるご質問
ベビースパで赤ちゃんはよく眠るようになりますか。
多くの保護者の方がそうおっしゃいますし、理にもかなっています。よく動き、温かい湯に入り、その後に授乳するからです。ただし、それをお約束にはしません。マッサージや水中活動が正期産児の睡眠時間に与える影響についての研究はまだ十分ではなく、結果も一貫していません。睡眠が一番のお悩みであれば、セッションを勧めるより、生活リズムや授乳と睡眠のパターンについて一緒に考えたいと思います。
何か月から参加できますか。
通常は生後3か月ごろから、そして必ずへその緒が完全に乾いて治ってからです。早産で生まれたお子さまには、出生からの月齢ではなく修正月齢を用います。心臓・肺・皮膚・神経の特定の疾患がある場合は、先に主治医の許可をお願いしています。
ずっと泣いていました。慣れるために続けたほうがよいですか。
いいえ。泣くことは「今日はこれ以上は無理」という赤ちゃんの伝え方です。水温、空腹、眠気、あるいは単に準備ができていないなど、理由はさまざまです。私たちはそこで中断し、日を改めます。多くの場合、より短いセッションにしたり、保護者の方に抱いていただいたりします。怖がっている赤ちゃんを押し切っても慣れることはなく、疲れさせるだけです。
参考文献
このページの数値や推奨は以下の情報源に基づいています。リンク先は外部サイトです。
- Effects of Exposure to Formal Aquatic Activities on Babies Younger Than 36 Months: A Systematic Review
- Canadian Paediatric Society — Swimming lessons for infants and toddlers (position statement, 2003)
このページは情報提供を目的としたもので、医師の診察に代わるものではありません。お子さまの体調がすぐれないとき、何か気になることがあるときは、まず受診してください。