- 対象月齢
- 0〜24か月
- 所要時間
- 30〜45分
- 施術者
- 保護者の方(私たちが指導します)
エビデンスが支持していること、していないこと
ベビーマッサージについて最も強い根拠があるのは、早産児と低出生体重児です。コクランのレビューでは、この集団におけるマッサージが1日あたりの体重増加が約5グラム多いこと、在院日数が約4.5日短いことと関連すると示されました。ただし著者ら自身が、一部の研究には方法論上の限界があると記しています。
健康な正期産児については、はるかに不確かです。体重、睡眠時間、泣いている時間への影響は、確信をもって結論づけられていません。ですから「ベビーマッサージで頭がよくなる」「必ずぐっすり眠る」といった主張を目にしたら、それは研究が示せる範囲を超えています。
誇張を取り除いたあとに残るものにも十分な価値があり、次の項ではそれが何かをお話しします。
それでもお伝えする理由
マッサージのセッションで実際に起きていることは、なでることだけではないからです。30分のあいだ、保護者の方は全神経を注いで赤ちゃんを見ます。どんなときに心地よさそうにするか、いつ顔をそむけるか、どんなときに体がこわばるか。そのサインを読み取ることは技術であり、その技術は育児の他のあらゆる場面に生きてきます。
マッサージは、混乱しがちな夜の流れを整えてもくれます。お風呂、マッサージ、授乳、暗くする、就寝 — 予測できる流れがあると、赤ちゃんも保護者も次に何が来るかが分かります。魔法ではなく、決まった流れです。そしてその流れこそ、赤ちゃんのいる家でいちばん不足しているものです。
なにもできていない気がする保護者の方 — ぐずる赤ちゃん、うまくいかない授乳、口を出す周囲 — にとって、自分の手で、正しくできることがひとつある、というのはそれだけで意味があります。
正しく行うために
タイミング:眠すぎず、空腹でもなく、機嫌よく起きているとき。授乳から30〜45分あけて行います。部屋も手も温かく、スマートフォンは手の届かないところに。
「許可」をとる:まず手を動かさずに胸やお腹にそっと置き、反応を待ちます。こちらを見て落ち着いていれば続けます。体をこわばらせる、顔をそむける、しゃっくりが出る、といったときはいったん休みます。これは形式的な手続きではなく、赤ちゃんの言葉を学ぶ方法です。
よくお伝えする順序:脚、お腹、胸、腕、顔、そして背中。やさしく、それでいてしっかりと。軽すぎる手はくすぐったく感じられがちです。新生児なら10〜15分で十分です。時計ではなく赤ちゃんに合わせてください。
オイル:無香料のシンプルな植物油を選び、まず狭い範囲でパッチテストを。強い香りのものや薬用のものは避けてください。すでに荒れているくびれの部分に直接行うのも避けます。
よくあるご質問
新生児にマッサージしてもよいですか。
はい。ごくやさしく短時間で、へその緒が乾いてからであれば可能です。新生児の場合、落ち着かせてくれるのはなでる動作よりも「静かな手」であることが多いです。温かい手のひらを背中や胸にそっと置くだけ。それで十分ですし、それも立派なマッサージです。
どんなオイルを使えばよいですか。
無香料のシンプルな植物油で十分なことがほとんどです。広い範囲に使う前に、必ず狭い範囲でパッチテストをしてください。香りの強いオイル、精油、薬用と表示された製品は、医師の指示がない限り避けます。湿疹があるお子さまや、皮膚がとても敏感なお子さまの場合は、先に皮膚科医か小児科医にご相談ください。オイルの選び方が皮膚の状態に影響することがあります。
何回も通う必要がありますか。
多くの場合、必要ありません。1〜2回で、ほとんどの保護者の方は順序、圧のかけ方、赤ちゃんのサインの読み取りを身につけられます。あとはご家庭で、毎日、無料でできることです。早産や筋緊張に気になる点があるなど、特別な事情がある場合は、その旨をお伝えし、別の計画を立てます。
参考文献
このページの数値や推奨は以下の情報源に基づいています。リンク先は外部サイトです。
- Massage for promoting growth and development of preterm and/or low birth-weight infants — Cochrane
- Effect of whole-body massage on growth and neurodevelopment in term healthy newborns: a systematic review
このページは情報提供を目的としたもので、医師の診察に代わるものではありません。お子さまの体調がすぐれないとき、何か気になることがあるときは、まず受診してください。