- セッション
- 60〜90分
- ご家族
- 一緒に学びます
- 重点
- 機器より実際の生活動作
多ければ早ければ良い、とは限りません
ご家族が最も驚かれる点です。AVERTという大規模試験は、発症から24時間以内に始める「非常に早期・高用量」の離床と通常のケアを比較し、3か月時点で良好な転帰となる見込みが、高用量群のほうがむしろ低いという結果を示しました。
同じデータの追加解析は、より有望な方向を示しています。早期には、長く疲れるセッションよりも、短くて頻度の高いセッションのほうが良好な転帰と関連していました。
実際の現場では、量を管理し、疲労に注意し、時間の長さそのものを目的にしません。「できるだけたくさん」というご家族の思いはよく分かります。ただ、エビデンスが示しているのはそこではありません。
意味のある練習は「実際の生活動作」です
椅子から立ち上がる。ベッドから車いすへ介助なしで移る。コップを持ち上げる。でこぼこの床を歩く。私たちは「本当に取り戻したい動作」を軸にプログラムを組み、それを数多くくり返します。意味のあるくり返しこそが、脳卒中後の回復をいちばん前に進めます。
ご家族も外で待つのではなく、一緒に学んでいただきます。安全な移乗の仕方、手を出しすぎずに必要なだけ支える方法、そして「その苦労こそが練習だから」あえて手を出さない場面の見分け方。ご自宅での結果を最も左右する部分です。
よくあるご質問
脳卒中から2年経ちますが、まだ良くなりますか。
回復が最も速いのは初期の数か月ですが、その後に扉が閉じるわけではありません。歩行、バランス、日常生活の自立は、的を絞った十分な反復によってなお変わりえます。何が現実的で何がそうでないかは、評価の最後に率直にお伝えします。
自宅に特別な器具が必要ですか。
思われているよりずっと少ないです。安定した椅子、歩けるスペース、浴室の手すりのほうが、高価な器具より役立つことがほとんどです。ご本人の状態とご自宅に合わせて本当に必要なものを見極め、「買わなくてよいもの」もお伝えします。
どのくらいの頻度がよいですか。
時期と体力によりますし、それは評価のあとに決めます。前もってパッケージとして販売することはありません。通院回数より大切なのは、その合間に何をするかです。ですから毎回、ご家族が実施できるホームプログラムをお渡しして終わります。
参考文献
このページの数値や推奨は以下の情報源に基づいています。リンク先は外部サイトです。
- AVERT Trial Collaboration — Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset, The Lancet (2015)
- Bernhardt et al. — Prespecified dose-response analysis for A Very Early Rehabilitation Trial (AVERT), Neurology
このページは情報提供を目的としたもので、医師の診察に代わるものではありません。お子さまの体調がすぐれないとき、何か気になることがあるときは、まず受診してください。